フォトジャーナリストとNGO職員のハイチ現地報告会

【PJニュース 2010年3月9日】大地震発生から2カ月が経とうとしているハイチについての報告会が3月13日(土)、都内の明治大学日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)の主催で開かれる。2月にハイチを取材したフォトジャーナリスト佐藤文則さんと、現地での支援活動を行ってきたNGO職員から報告がある。被害の状況と、復興・再建について語られる予定。【了】

■関連情報
JVJA 被災地からの報告「ハイチ なぜ被害は拡大したのか?」

2010年1月13日(現地時間12日)、ハイチでマグニチュード7.0の地震が発生した。大地震は首都を直撃。人口300万のポルトープランスは一瞬にして、壊滅状態に陥った。政府発表によると、死者は23万人以上。被災者は100万人以上に達すると言われ、多くは不便なキャンプ生活を強いられている。人は地震の発生を止めることはできない。しかし、何故これほどまでに被害が拡大したのだろうか。地震から2ヶ月後、被害の検証と今後のハイチの復興、再建について語る。

日時 2010年3月13日(土)
時間 開場 13:30 開演 14:00〜16:00
会場 明治大学リバティータワー 地下1001教室
資料代 1,000円
共催 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)/現代史研究会
お問合せ JVJA事務局 http://jvja.net
※先着順に受付(予約は必要ありません。定員 280 名) 定員を超えた場合は会場収容人員の都合により、ご入場を制限いたします。あらかじめご了承ください。

会場までのアクセス
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

【プログラム】 司会進行:佐藤文則
1)佐藤文則 地震発生から現在までの被害状況の報告 なぜ被害は拡大したのか?
2)熊谷雄一 被災時の体験。NGO職員としての活動経験から見たハイチの姿と復興に向けての支援
3)小澤幸子 医師の立場から見た被災者の姿と医療の現場。NGO職員としての活動経験から見たハイチの姿と復興に向けての支援
(休憩と質疑応答あり)

【プロフィール】
佐藤文則 (さとう ふみのり)1954年生まれ。1979年に渡米し,サンフランシスコ・シティ・カレッジで写真を学ぶ。Impact Visuals、SIPAなどのニュース・エージェンシーを経て現在 Asia Workに所属。『TIME』、『NEWS WEEK』、『S.F.CHRONICLE』、『世界』、『サンデー毎日』などに発表。1988年からハイチを専門に取材。著書に『ハイチ 目覚めたカリブの黒人共和国』(凱風社)、『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』(凱風社)、写真集に「ハイチ 圧制を生き抜く人びと」(岩波書店)。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。
佐藤文則 ホームページ http://www.k2.dion.ne.jp/%7Esatofoto/

熊谷雄一(くまがいゆういち)/予定
名古屋NGOハイチの会の職員。アフリカのブルキナファソ青年海外協力隊の一員として、農業指導。2004年、ハイチの会の職員となり、ハイチ山間部の町エンシュの近郊で総合農園プロジェクトを指導。2005年~2008年まで、在ハイチ日本国大使館の専門調員を努める。その後、ハイチの会に復帰、現在に至る。2010年1月13日の移動中に、震源地に近いポルトープランス郊外で、他の職員らと共に被災した。

小澤幸子(おざわさちこ)
ハイチ友の会代表 アメリカの難民キャンプでハイチ人と出会ったことをきっかけにハイチを初訪問。1995年草の根でハイチ支援をするためにハイチ友の会を立ち上げる。ハイチ渡航歴14回。ハイチ地震後は日本赤十字社の医療チームの協力者として現地入りし、調査および診療に従事。山梨市立牧丘病院内科勤務。山梨県山梨市在住。
ハイチ友の会 http://friendsofhaiti.home.mindspring.com/j_new/index.html