核再処理施設問題を描く映画『核分裂過程』上映会開催=東京・代官山

【PJ 2008年04月17日】− 4月11日にテレビ朝日の報道ステーションでも特集された青森県六ヶ所再処理工場が今夏、本格稼働されようとしている。ドイツでは再処理工場の建設が人々によって阻止された。19日に代官山で上映会が開かれる映画『核分裂過程』は再処理工場建設に反対する人々を描いたドキュメンタリーである。映画が完成した2年後、再処理工場の建設は中止され、これを境にドイツは脱原発へ向かい始めた。

■上映作品:『核分裂過程』(1987年ドイツ95分) 『第八の戒律』(1991年ドイツ95分)
■日 時:2008年4月19日(土)  
■会 場:BAR 60'S(代官山) (バー・シックスティーズ
渋谷区恵比寿西2-21-4 代官山Parks B2F
■入場料:1500円(両作品をご覧になれます) 1Drink&ポップコーン付き
■主催:再処理工場を知る会 03-3357-3800 (原子力資料情報室)

■タイムテーブル
15:45 開場
16:00 『核分裂過程』上映スタート
17:35 トーク
  *****休憩*****
18:15 「第八の戒律」上映スタート
19:50〜 フリータイム

■作品紹介
核分裂過程』(1987年ドイツ95分)
 ドイツの原子力政策を転換させるキッカケとなったヴァッカースドルフの運動を描いたドキュメンタリー映画。1985年、緑豊かなこの村に核燃料の再処理工場の建設が強引に進められた。森の樹々が無惨にも切り倒される。 保守的といわれていた村人達は立ち上がった。運動は工夫を凝らしファンタジーに溢れている。やがて若者が全国から集まってくる。これに対し、放水銃に催涙ガスなど容赦しない弾圧が繰り返される。村人は闘う中で自分の殻を破り、次第に民主主義の在処に目覚めていく。  映像の息をのむ美しさと人々の語る言葉と表情は胸を打つ。 これは未来へ向けた希望の映画だ。

『第八の戒律』(1991年ドイツ95分)
 ヴァッカースドルフは勝利した。鉄柵は解体された。しかし根本的解決とは言えない。再処理はフランスのラアーグでされるからだ。放射性廃棄物は増え続ける。カメラは再処理工場のあるラアーグとセラフィールド(英国)へ向かう。そこで見たものは放射能が何十年も海に流されてきた事実。しかも今、放射能は海岸に戻ってきて、じわじわと生命を蝕んでいるのだ。 原子力産業を推進してきた科学者、政治家、経営者は、この50年間何をしてきたのか。数字による操作、明らかなウソ、情報の独占、「証拠がない」と開き直り・・・。彼等のやり方と常識はなぜ国を越えてこんなにも似ているのか。破滅に向かう世界? その謎を解くカギがここにある。

■関連情報
上映作品公式ホームページ http://www.bekkoame.ne.jp/ha/kook/