「ストップ!硫化水素自殺!」報道で自殺を食い止めることができるか

【PJ 2008年05月12日】− 11日、新宿LOFT PLUS ONEにて「ストップ!硫化水素自殺!」と題したイベントが開かれた。実を言うと記者はこのイベントを取材していない。あることも知らなかった。なぜこのイベントを伝えたいと思ったかというと、夜のNHKニュースを見てこのイベントを知ったから。
 
 主催者の報道関係者への取材のお願いについてを読むと、「インターネットから『死の連鎖』が始まったのならば、インターネットから逆の動きを作りたい」ということが趣旨であると分かる。NHKニュースでは、午後10時からインターネットラジオでイベントの内容が放送されると伝えていた。

 記者はインターネットラジオでイベントを聞いた。イベントでは5人の「死を考えた者」「自殺未遂をした者」が「一番死にたかった事の時を聞かせて下さい」という問いを答え、最後に今自殺を考えている人へメッセージを伝えていく。

 ニュースが自殺をストップさせるための報道ができるか、難しい。ただ、このようなイベントがあるという事を伝える事でストップ!させる事もできたかもしれない。報道の役割だと感じた。このイベントが伝えた「死を考える人々へ生きるメッセージ」が多くの人に届いて欲しい。【了】

■関連情報
NHKニュース 「硫化水素自殺防止へ体験談」(動画ニュース)
イベントのトーク内容が、インターネットラジオ「オールニートニッポン」でオンデマンド(録音配信・いつでも聴ける状態)放送中。
こわれ者の祭典HP
月乃光司HP
オールニートニッポン
白井勝美 著「絶望男ー46歳、ニート、障がい者の人生ー」
新宿ロフトプラスワン

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